車に後付けで電装品をつける注意点
車に後付けで電装品をつける注意点
車をカスタマイズするのに、電気配線を必要とするパーツも売られていますが、電気に詳しくないと取り付けるのに躊躇する人も多いでしょう。
ここで、自分での取り付けをあきらめて、専門業者で取り付けを依頼すればほとんど問題ありませんが、冒険心から自分で取り付けを始めると思わぬトラブルになる恐れがあります。
車の火災事故をたまにニュースなどで見かけますが、この火災の多くはアフターパーツの取り付けの不備で出火となるケースがほとんどです。
車の電気は、直流の12Vを使用しており、マイナス側を車のボディに落としています。
そのため、プラス配線はボディと接触しないように保護されていますが、後付けパーツでこの保護が不十分の場合、ボディと接触したときにショートして非常に危険です。
例えば、どんな電装系のアフターパーツもアース線と常時電源、そしてACC(アクセサリー電源)と線が3本出ているのが一般的ですが、この中でアース線以外の配線の被覆がはがれてボディと接触するような取り付け方法は危険になります。
特にドアのような可動部に配線を通す場合は、ドアの開け閉めで配線が疲労して断線してボディと接触する可能性があります。
このような可動部などの配線が疲労しやすい場所や劣化しやすい場所に配線するには、コルゲートチューブのような配線保護材を使用するようにすれば安全です。
このほか、使用する電装品の消費電力にも注意が必要です。
一般的にヒューズに割り込ませて配線する用品が売られているのでそれを使うことが多いですが、消費電力が大きいと、ヒューズが飛んでしまいます。
それを嫌い、直結で取り付ける方もいますが、その場合はリレーやヒューズを別途取り付けなければ、後付けの電装品などにトラブルが起きても電気は流れ続けて最悪火災にもなりかねません。
車の電気は、プラスとマイナスを知っているというだけで、安易に工作する方がいますが、取り付け方法に誤りがあると取り返しがつかないことにもなりますから注意しましょう。